おすすめ銘柄

【おすすめ銘柄⑤】日本ヒューム(5262)

おすすめ銘柄の第5回!

今回は日本ヒューム(5262)をご紹介します!

同社は、コンクリート管(管路用のヒューム管・合成鋼管)、プレキャスト製品(RCセグメント、ボックスカルバート)、基礎関連(基礎杭のパイル、PCウェル)等の製造・販売を行っているヒューム管メーカーです。

■直近の業績

まずは直近の業績から見てみましょう。

2月21日後場(14:00)、業績の上方修正を発表しています。

株探:業績推移

・24年3月期の連結経常利益を従来予想の21.5億円→23億円(前期は21億円)に7.0%上方修正、増益率が2.3%増→9.4%増に拡大する見通し

・会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の10.3億円→11.8億円(前年同期は6.9億円)に14.5%増額し、増益率が49.3%増→70.9%増に拡大する計算

業績好調要因

主力事業であるコンクリートパイル部門の全国需要は前年同期を下回って推移するも、同社は主に関東・東北地区で受注を伸ばしたことに加え、原材料価格高騰に対する売価改善・コスト削減が進んだことも影響し、売上高は159億72百万円(前年同四半期比 10.3%増)、営業利益は8億18百万円(同176.2%増)の増収増益となった

■財務状況

時価総額267億円、自己資本比率68.9%に加え、有利子負債1,116百万円に対して現金同等物が12,418百万円と健全な財務状況となっています。

また、営業CFも649百万円、前期は4期ぶりの営業増益に持ち直しました。

総資産55,085百万円と財務における懸念事項は少ないようですね。

■今後の業績と株価予想

2月9日に発表した第3四半期の経常利益進捗は69.9%と進捗率75%を下回っているものの、冒頭に記載の通り、2月21日に上方修正を発表しており、通期計画達成が見込まれています。

パイルは売価改善が進み好伸しており、下水道は後半に納期が集中していたことに加え、今期以降も能登半島地震の影響による需要は高まると考えられます。

また、今後の株価については短期、中長期ともに上昇余地があると考えています。

現在の株価909円(2月22日現在)はPER12.1倍、PBR0.55倍と非常に割安圏で推移。

さらにはテクニカルでもMACDは買いシグナル点灯、3Q決算後の急落も2月21日に発表した上方修正により急騰しています。

ファンダ、テクニカルともにエントリータイミングとしては申し分ない状況です。

現在の日経先物が300円以上の上昇を見せていることから、26日の寄り付きで連騰する可能性もありますが、それでも割安株であることには変わりありません。

そして、電子黒板付き工事写真撮影アプリケーション「VimSys Camera(ヴィムシスカメ ラ)®」杭工事の統合施工管理システム「Pile-ViMSys(パイルヴィムシス)®」などの開発により、設計業務効率化への取り組みも進んでいます。

PBRも1倍を大きく割っていることから、今後の株主還元にも注目です。

キャッシュリッチな企業は自社株買い等、打つ手はいくつもありますし、今の東証の温度感を見るとPBR改善に向けた動きも加速するかもしれませんね。

しかしながら、株価は一方的に上がり続けることはあり得ません。

先も述べたように、エントリーポイントで勝敗の80%は決まります

高値掴みしないよう、投資は自己責任でタイミングを見極めて行いましょう。

前回:【おすすめ銘柄④】マーキュリアHD(7347)はこちら