おすすめ銘柄の第3回!
今回はみんな大好きドトールコーヒー!
ドトール日レスHD(3087)をご紹介します!
ドトールコーヒーと日本レストランシステムを傘下に持つ外食グループで、「ドトールコーヒー」を中核に「エクセルシオール」「カフェコロラド」を全国展開。
日本レストランシステムはパスタ「洋麺屋五右衛門」、コーヒー「星乃珈琲」、石窯パン工房、洋風レストラン、カレーパンなどの多様な店舗を出店。グループ店舗数は国内2015店舗(2023年8月)にのぼります。
肝心の業績はと言うと、新型コロナウイルスの5類移行などにより、順調に業績を回復しています。
また、株主への利益還元を経営上の最重要課題の一つとして認識していると公表しており、配当金の引き上げも高頻度で行っています。
直近では、2024年1月12日に発表した3Q決算内容もコロナ前に迫る申し分ない結果でした。
・第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の60.6億円に急拡大
・連結経常利益の通期計画74.4億円に対する進捗率が3Q時点で81.4%に到達(5年平均77.5%)
・第3四半期累計の実績と据え置いた通期計画に基づいて、12-2月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比41.9%増の13.8億円に拡大する見込み
・9-11月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の17.8億円に急拡大
・売上営業利益率は前年同期の1.8%→4.8%に大幅改善
他社と比較した場合に課題であった利益率も、前年同期の1.8%から4.8%へ大幅に改善しています。
また、私としてはこの銘柄の強みといえば、財務の健全性です。
自己資本比率は78.0%、有利子負債749百万円に対して現金同等物は圧巻の32,222百万円と、長期保有銘柄としても全く問題ない安定性を感じさせます。
次に、ドトール・日レスHDの今後に向けた課題について見てみましょう。
まずは競合との比較です。
コーヒーショップ最大手といえばスターバックス。
店舗数は国内最大の1,885店舗、顧客満足度も常に首位争いをしている誰もが認める最大手ですね。
店舗数でいえば、1,068店舗のドトールコーヒーが2位につけています。
今や老舗の貫禄がありますね。
続いて3位につけるのがコメダ珈琲店、その数968店舗にのぼります。
スターバックスとコメダの凄いところは、コロナ禍でも店舗数を減らさなかったところですね。
それだけブランド力の高さ、固定客のボリュームが多いのでしょう。
【1位】スターバックス:1,885店舗
【2位】ドトールコーヒー:1,068店舗
【3位】コメダ珈琲店:968店舗
【4位】タリーズコーヒー:778店舗
【5位】サンマルクカフェ:308店舗
【6位】プロント:281店舗
【7位】星乃珈琲:277店舗
【8位】珈琲館:206店舗
【9位】カフェ・ド・クリエ:199店舗
【10位】カフェ・ベローチェ:157店舗
そして、上記コーヒーショップすべてに共通する最大の懸念はコンビニコーヒーの台頭です。
今やどのコンビニでも専用のコーヒーメーカーが置いてあり、レベルも相当高いです。
私も1日に最低2回はコンビニコーヒーを飲んでいますが、とにかく手軽で安い。
コーヒーの消費量は拡大傾向にありますが、大きな要因はコンビニコーヒーの定着にあると言われています。
今後、コーヒーショップは競合店舗だけでなく、コンビニ等の他業種とも競り勝つ必要があります。
味や価格だけではなく、コンビニには出せない「空間」や「雰囲気」も非常に重要な要素となってきますね!
・コンビニコーヒーの台頭によりシェア縮小懸念
・競合(スターバックス、コメダ等)とどのように差別化を図るか
・低価格帯を売りにしているため、価格転嫁時の客離れ
上記の通り、今後の懸念点や課題もありますが、直近の業績や財務状況を見ても中長期の投資先として申し分ないと思います。
もう一つ言うならば、コロナ禍の数字が競合に比べて良くなかったこともあり、未だ割安感が強いように感じます。(PER16.9倍、PBR 0.92倍)
今ではドトールのおいしいコーヒーがインスタントでも楽しめますよー。
便利な時代ですねー。