2024年中に必ず専業投資家になるシロケンです。
今回は、株式相場で個人投資家が勝つための必須知識、テクニカル分析について解説します。
ファンダメンタルやテクニカルなど、株を始めたばかりの頃は難しい単語ばかり出てきて心が折れそうになりますよね…。
しかし!個人投資家が株式市場で生き残り、勝ち続けるためにはテクニカル分析は間違いなく必要な知識となります。
なぜなら、ファンダメンタルは情報量が多すぎて機関投資家には絶対勝てないからです。
一方で、テクニカル分析に関しては勉強さえすれば誰でもマスターすることが出来ます。
特にデイトレーダーのような短期売買をされている方にとっては、ファンダメンタルより重要な指標となることも珍しくありません。
基本から実際の分析方法まで理解することで、勝率は格段に向上することでしょう。
テクニカル分析とは? – テクニカル分析の基本概念とその重要性
まずはじめに、「テクニカル分析」とは何でしょうか。
「テクニカル分析」は株価や市場の動きを時間軸に沿って分析する手法で、株価のチャートや取引量、さまざまな数学的指標に基づいて行われ、テクニカル分析の信憑性は「歴史は繰り返す」という考え方にあります。
過去の膨大な市場データを分析することで将来の株価動向、投資家たちの動きを予測するのです。
そのため、テクニカル分析の最大の利点は市場の心理や感情、トレンドを視覚的に捉えることができる点にあると言えますので、市場の短期的な動きを理解するのに特に有効です。
また、ファンダメンタル分析とは異なり、テクニカル分析は市場の現象に即して分析を行い売り買いの判断をするため、迅速な取引判断が可能となります。
テクニカル分析の基本- 株価チャートとは?
株価チャートとは、特定の期間にわたる株価の動きを視覚的に表したグラフです。
時間の経過に伴う株価の変動を一目で理解できるため、投資の意思決定に役立ちます。
チャートの種類と読み方については以下の通りです。
みなさんがよく耳にしていて、実際に使われているのはローソク足チャートだと思います。
テクニカル分析を行う上で、ローソク足の見方が分からなければチャートの動きが読めませんので、見方や種類について覚えておきましょう。
ローソク足には「陽線」と「陰線」の2種類があり、始値より終値が高い場合を「陽線」といい、始値より終値が低い場合を「陰線」といいます。
また、ローソク足チャートには日足・週足・月足など期間別に複数存在し、売買期間やトレード手法によって使い分ける必要があります。
短期的なものでは分足チャートや時間足チャートも存在します。
主要なテクニカル指標 – 移動平均線、RSI、MACDなどの解説
続いて、実際にテクニカル分析を行うために有効な指標について見てみましょう。
主な主要指標は以下の3指標となります。
- 移動平均線とは、特定の期間における株価の平均値を表します。これにより、短期間と長期間の移動平均線を比較することで、株価のトレンドや方向性を判断することができます。
- 例えば、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回るとき、それは「ゴールデンクロス」と呼ばれ、株価が上昇する可能性が高まります。逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回ると「デッドクロス」と呼ばれ、株価が下落する可能性が示唆されます。
- RSIは株価の勢いを測る指標で、過去の特定期間における価格の変動を基に計算されます。一般的には、0から100の範囲で示されます。
- RSIが70以上の場合、株は「買い過ぎ」とみなされ、価格の反転や下落が予想されます。逆にRSIが30以下の場合、株は「売り過ぎ」とみなされ、価格の上昇が予想されることが多いです。
- MACDは2つの移動平均線(通常は12日と26日の移動平均)の差を用いて計算されます。この差を「MACDライン」と呼び、さらにこのMACDラインの移動平均(通常は9日)を取ると「シグナルライン」となります。
- MACDラインがシグナルラインを上回るときは買いシグナル、逆に下回るときは売りシグナルとみなされます。また、MACDラインがゼロライン(中心線)を跨ぐときは、市場の勢いが変わる可能性があるとされます。
テクニカル分析を行う上で、上記3指標は非常に重要となります。
個々に詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてください。
テクニカル分析の実践例 – 実際の市場データを用いた分析例
それでは、実際の株価チャートを見ながら分析してみましょう。
下記のチャートはタマホーム(1419)のチャートです。
値動きと合わせて見ると分かりますが、①・②ともに赤いライン(25日移動平均線)からローソク足が抜けた時点から大きく上昇トレンドを形成していることが分かります。
反対に、25日移動平均線からローソク足が下に抜けた場合には、下降トレンド入りしたと言えます。
この移動平均線をベースに、RSIやMACDなどの指標を組み合わせることで、テクニカル分析の理解がさらに深まり、投資成績にも良い影響を与えてくれます。
テクニカル分析とファンダメンタル分析の組み合わせ – 二つの分析手法の相乗効果
ここまでテクニカル分析について解説してきましたが、テクニカル分析について知識をつけた場合においても、ファンダメンタル分析と組み合わせた方が格段に勝率は上がります。
当然の話ではありますが、業績が良い企業とそうでない企業では前者の方が株価は上がりやすく、反対に調整局面においても大幅な下落に至らないケースが多くなります。
また、二つの分析手法を合わせることで発生する相乗効果として、株価の妥当性を見極めることが出来るようになります。
例えば、業績や成長性には申し分ない企業が割安に放置されている場合、テクニカルだけを見ていては、さらに割安に放置されている業績悪化企業に目がいってしまう可能性があります。
デイトレードであれば影響も少ないでしょうが、数日間だけでもホールドすることがある投資家には危険な賭けとなります。
株式投資で勝率を上げるためには、ファンダメンタル分析も合わせて覚えることをおすすめします。